ITエンジニアに求められるスキルとは?効果的な勉強方法と有利な資格を徹底解説! | ITエンジニアの派遣求人・転職支援サイト

ITエンジニアに求められるスキルとは?効果的な勉強方法と有利な資格を徹底解説!

この記事では、ITエンジニアに必要なスキルを解説します。ITエンジニアは専門とする分野によって職種が分類されており、求められる能力もそれぞれ異なります。そのため、一般的にエンジニアに必要とされる基本スキルに加えて、それぞれの職種における専門知識も習得し、目指すエンジニア像に近づきましょう。

記事後半では、勉強方法やおすすめの資格についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ITエンジニアに求められる基本スキル

ITエンジニアに求められる基本的なスキルを解説します。

IT知識

ITエンジニアになるには、大前提として、インターネットやWeb、ネットワークなど、IT全般の仕組みを理解している必要があります。

ITの世界は、ソフトウェア、ハードウェア、データベース、ネットワーク、セキュリティ、モバイルシステムなど、さまざまな要素が組み合わさって構築されています。一人ですべてに精通する必要はありませんが、それぞれの概要については基本知識として身に付けておきましょう。

プログラミングスキル

ITエンジニアになるには、プログラマーからスタートするのが一般的です。そのため、プログラミングは必須スキルとなります。

ただし、対応する領域によって使用するプログラミング言語は異なります。例として、以下のような言語を習得しておくとよいでしょう。

・Webシステム関連:PHP、Java、Ruby など
・業務システム関連:PHP、Java、VB など
・スマートフォン関連:Swift、Java など
・ネットワークやインフラ関連:シェルスクリプト、Pythonなど
・セキュリティ関連:PHP、C言語、JavaScriptなど

論理的思考力

システム開発や課題解決など、ITエンジニアの業務には論理的なアプローチが求められます。

顧客や関係各所へ説得力のある提案をしたり、プロジェクトメンバーへ業務内容をわかりやすく説明したりするうえでも、論理的思考力は欠かせません。

コミュニケーションスキル

ITエンジニアが携わる業務内では、顧客や開発チーム、その他関連部門とのやり取りが多発するため、コミュニケーションスキルがあることは基本となります。

相手の話にも耳を傾けつつ、自分の考えを円滑にわかりやすく伝えられる能力が必要です。

ITエンジニアの種類と必要なスキル一覧

おもなITエンジニアの種類と、それぞれのエンジニアに必要なスキルを解説します。

プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが作成する設計書をもとに、プログラミング言語を用いてシステムやソフトウェアを実装するのがおもな仕事です。

プログラミングスキルやパソコン関連の知識は基本として、実装やその下流のテスト工程で仕様書などのドキュメントにも触れていくことから、ドキュメント作成能力も必要となります。

システムエンジニア

システム開発における要求分析や要件定義、設計がおもな仕事内容です。開発の上流工程から下流工程まで幅広く対応するため、関わる技術やメンバーも多くなります。そのため、開発全般にわたるITスキル、高いコミュニケーションスキル、論理的思考力などが求められます。

フロントエンドエンジニア

WebサービスやWebアプリケーションにおいて、ユーザー側の目に触れる画面などの設計・構築を行なうのがおもな仕事です。

フロントエンドの開発においては、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語に関するスキルが必要となります。

また、WordPressやMovable TypeといったCMS(コンテンツマネジメントシステム)、SEO(検索エンジン最適化)に関する知識、UI/UXデザインのスキルもあると望ましいです。その意味では、Webマーケティング全般に関する知見が必要だといえます。

サーバーエンジニア

サーバーシステムの設計や構築、運用、保守などがおもな仕事です。

サーバーを扱うにあたっては、データベースサーバーやWebサーバーなど、サーバーごとに固有の知識やスキルが要求されます。利用されているOSもシステムにより異なるため、さまざまな現場に対応するには幅広い知識が必要です。

ネットワークエンジニア

通信環境の構築、運用、保守、管理がおもな仕事です。

ネットワークに関するソフト・ハード両面の知識はもちろん、ネットワークの接続先であるサーバーに関する知識も必要となります。また、サイバー攻撃からシステムを守るために、セキュリティの知識も必須です。

セキュリティエンジニア

システムの不正利用やサイバー攻撃などを防ぐためのシステム開発がおもな仕事です。

サイバー攻撃の手口は年々複雑化・巧妙化・多様化しているため、常にセキュリティに関する最新の知識が求められます。また、セキュリティに深く関係する、ネットワークやサーバーの知識なども必要です。

Webエンジニア

WebサイトやWebアプリケーションなどの設計、開発、運用、保守がおもな仕事です。同じWeb系のエンジニアであるフロントエンドエンジニアは、ユーザーの目に触れる部分を専門としますが、Webエンジニアはシステム全体に関わります。

そのため、プログラミングスキル、サーバーの知識、ネットワークの知識、セキュリティの知識など、Web系の開発に使われる技術はひととおり有することが求められます。

ゲームエンジニア

家庭用ゲームやスマホゲームの開発がおもな仕事です。

ゲームプログラミングのためのプログラミングスキルや、関係するハードウェアの知識がベースの能力となります。また、市場に求められるゲームを作り出すためには、トレンドや最新技術に関する興味、マーケティングスキルも必要です。

データサイエンティスト

統計学などを用いて、膨大なデータのなかから必要な情報を探し出すのがおもな仕事です。データ活用はビックデータ時代における企業にとっての重要課題であり、データサイエンティストはその道のプロとして活躍するITエンジニアです。

膨大なデータを扱うため、数学、統計学の知識がベースとなるほか、IT全般に関しても知識が必要です。

ITエンジニアのスキルを身に付ける方法

ITエンジニアに必要なスキルを身に付ける方法を解説します。

スクールに通う

ITスキル、特にプログラミングは専門性が高いため、プロからわかりやすく学ぶのが効率的です。

費用はかかりますが、スクールでしか学べない知識を学ぶことができ、わからないことを質問できる点はメリットとなります。また、独学で学ぶ場合と比べて、挫折しづらい環境ともいえるでしょう。

Webサイトや書籍で学ぶ

無料公開されているオンライン動画や、プログラミングスクールが運営している学習サイトでもスキルが習得できます。書籍も、初心者向けから上級者向けまで多くの種類が出版されているので、活用するとよいでしょう。

Webサイトや書籍で学ぶ場合、費用を抑えられるほか、自分のペースで学習できる点がメリットとなります。

セミナーや勉強会に参加する

エンジニアのなかには、セミナーや勉強会を主催している人も多いため、そのような場に参加するのも一つの手です。実際に現場で活躍するエンジニアから得られる知識は貴重です。

また、コミュニティなどに参加することによって、情報収集やモチベーションアップにもつながります。

こんな資格が一般的!ITエンジニア関連のおすすめ資格

ITエンジニアに必要なスキルが身に付く、おすすめの資格を紹介します。

基本情報技術者試験

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施している国家資格で、「ITエンジニアの登竜門」ともいわれている資格です。エンジニアとしてキャリアをスタートするにあたり、最初に挑戦する資格としても適しています。

対象者 高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者
試験の内容 基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム戦略、経営戦略、企業と法務
出題数 午前:多肢選択式80問(150分)
午後:多肢選択式11問中5問解答(150分)

参考:基本情報技術者試験(FE)|情報処理推進機構

応用情報技術者試験

基本情報技術者試験より一段階難易度が高く、ステップアップとして取得する人が多い資格です。

対象者 高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者
試験の内容 基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム戦略、経営戦略、企業と法務
出題数 午前:多肢選択式80問(150分)
午後:記述式11問中5問解答(150分)

参考:応用情報技術者試験(AP)|情報処理推進機構

PMP

PMPは「プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル」の略称で、プロジェクトマネジメントに関する国際資格です。米国PMI本部が資格認定を行なっています。

ITエンジニアを目指すためにも取得しておきたい資格の一つであり、保持していることでプロジェクトマネジメントスキル保持の証明になります。

PMP資格とは?難易度や取得するメリット、効果的な勉強方法を徹底解説!

ネットワークスペシャリスト試験

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施している国家資格で、ネットワークに関する専門知識と技術を有することを証明することができます。現在のIT業界では必須ともいえるセキュリティ知識も試験内容に含まれるため、ネットワークエンジニアに限らず幅広いITエンジニアにおすすめです。

対象者 高度IT人材として確立した専門分野をもち、ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報セキュリティを含む情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者
試験の内容 ネットワークシステムの要件定義、ネットワークシステムの設計、ネットワークシステムの構築とテスト、ネットワークシステムの運用・保守、ネットワークシステムの管理、ネットワークシステムの評価、個別業務システム開発のコンサルティング
出題数 午前Ⅰ:多肢選択式30問(50分)
午前Ⅱ:多肢選択式25問(40分)
午後Ⅰ:記述式3問中2問解答(90分)
午後Ⅱ:記述式2問中1問解答(120分)

参考:ネットワークスペシャリスト試験(NW)|情報処理推進機構

ベンダー系の資格

IT製品やサービスを提供している企業が、自社製品・サービスに関するスキルについて独自に実施している資格もあります。例としては以下のような資格試験がよく知られています。

AWS認定試験 Amazonが提供するクラウドサービスAWS(Amazon Web Service)に関する試験です。運用・構築の知識を問う基礎~プロフェッショナルレベルの認定資格6種類、専門分野に特化した認定資格5種類の、計11種類に区分けされています。
オラクルマスター 世界的なシェアを誇るオラクル社のデータベース「Oracle Database」に関する試験です。レベル別で、ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナの4段階に分かれています。オラクル製品固有の知識を習得できるほか、業界全体の主流であるRDB(リレーショナルデータベース)や、RDBの操作言語であるSQLなどについても学べます。
Microsoft認定資格プログラム Microsoft社の製品・サービスに関する知識やスキルを証明する資格で、全世界に通用する共通資格です。管理者、AIエンジニア、アプリ作成者など、さまざまなロール(職場での役割)ごとに分類された認定資格が用意されています。Microsoft社製品を扱う開発者などに適しています。
シスコ技術者認定プログラム ネットワーク機器製品の世界最大手、シスコシステムズが主催している認定制度です。ネットワークに関する試験としては特によく知られており、世界共通基準の資格なので、ネットワークエンジニアを目指すのであれば取得がおすすめです。

プログラミング言語の資格

プログラミング言語ごとにさまざまな資格があり、取得すればその言語のスキルを証明できます。どの資格を取得すると良いかについては、現場でのニーズの高さや、自分が携わりたい業種などで選ぶとよいでしょう。

代表的なプログラミング言語と、関連するおもな資格には、以下のような種類があります。

Java Oracle認定Javaプログラマ、Javaプログラミング能力認定試験
PHP PHP技術者認定試験、Zend PHP Certification
JavaScript CIW JavaScriptスペシャリスト、HTML5プロフェッショナル認定試験
C/C++ C++ Certified Associate Programmer、C++ Certified Professional Programmer、C言語プログラミング能力認定試験
C# AZ-220: Microsoft Azure IoT Developer
Python Python3エンジニア認定基礎試験、Python3エンジニア認定データ分析試験、Python Certifications
Ruby Ruby技術者認定試験

プログラミングがまったくの未経験であれば、学習しやすいHTML、CSSなどから習得していくのもおすすめです。HTMLやCSSはWebサイト作成に使用される文字情報や装飾のための言語であり、システム上で動作するプログラミング言語とは定義が異なりますが、学習しやすく、入り口として適しています。

まとめ

ITエンジニアとして活躍するためには、IT知識をはじめとした専門分野に関する知識を習得する必要があります。職種によってはかなり幅広い知識を求められますので、自分に合った勉強法を通じて地道にスキルアップしていきましょう。

資格取得もレベルアップやスキル証明に有効ですが、やみくもに取得すれば良いというわけでありません。現場や自分にとって必要となるスキルを優先的に磨いて、効率良く目標とするエンジニア像を目指してください。

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